漢方医学の聖書バイブルと呼ばれる本

私が田舎でかかっていた漢方専門の内科医は、張仲景の書いた「傷寒論」「金匱要略」などの翻訳書を書いておられて、その分厚い本が、医院の待合室に置かれていた。


手に取って開いてみて、序論のようなところを読んでみて、興味深かったのが、2つありました。それは聖書と似ている点があったことです


Ⅰ-----翻訳が4段階でなされていたことと、
Ⅱ-----書かれた時代と背景が似ていることでした


傷寒論は
1 元々の漢文、
2 ちょとわかりやくすした漢文 (高校の教科書のように)
3   直訳調の日本語文
4 さらっと読める現代の日本語文


新約聖書も
1 ギリシヤ語原文、
2 文法的にわかりやすく書き直したギリシヤ語文
3 一つ一つの言葉の意味、直訳調の日本語
4 さらっと読める現代の日本語文



もう一つは、書かれた時代と背景が似ている事


新約聖書は
1----1世紀くらいに書かれたもの
2-----それ以前に書かれていた旧約聖書の預言が成就されたのをまとめあげたもので
3----その後の人々の生き方、考え方の基礎・土台となったこと
4-----21世紀の現在も、読まれつづけていること


傷寒論は
1----1世紀から2世紀ぐらいに書かれたもの
2----それ以前の漢方に関する知恵・知識をまとめあげたもの
3-----その後の漢方薬を学びの基礎・土台となったこと
4-----21世紀の現在も、読まれつづけていること



傷寒論は、東洋医学のバイブルと言われて良い本であると聞いた
バイブルとは、聖書のことです
釣りのバイブルや、その他、〇〇のバイブルという言葉はよく聞きますが
日本人には、まことのバイブルを読む機会が少ないのは残念なことです

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